Q&Aコーナー
このサイトをご覧になった方から何度かアーサナに関するご質問を寄せられ、お返事しました。その応答を幾つか拾って、Q&Aという形式を借り、少しずつご紹介していくことにしました。ネット・ヨーガ・クラスに参加して下さる皆さんのお役に立てばうれしいです。


Q1:同じアーサナを毎日やるのは良くないですか?

いろいろなバリエーションで毎日続けましょう、というのを読んだことがあるのですが…。

A:アーサナは、前屈系・反り系・捻じり系・左右系・開閉系・関節系・バランス系・逆転系など、異なった運動系列に分かれますので、各系列をうまく組み合わせて実践されるのが理想でしょう。
左右を同じようにおこなうことも重視されます。
興味のあるアーサナは、毎日やられてもいいですが、他のアーサナと組み合わせてやってみられると、おこなう順番によって体感や出来不出来がかなり違うということにもきっと気づかれると思います。
※例:捻じってから前屈

工夫してがんばります。
ヨーガの体位をやることで自分の左右のバランスの悪さを知る手がかりにもなりましたので非常に助かっています。




Q2:アーサナで一般的に用いられる呼吸は鼻から吸って鼻から出す、という解釈でよろしいのですか?
口から出す癖がついているので鼻から出すようにするとなかなか長い吐きになりません。
うーん、稽古するしかないですかね。
口からだと楽に長く呼吸を整えることが出来るのですが…。


A:たしかに口で吐くのは、実感を伴って吐けるしおこないやすいですね。
しかし、呼吸で運動をリードする面が強過ぎて、呼吸と運動の同時進行のままになりやすいのです。
運動を呼吸でコントロールしているんだけれど、呼吸=運動という状態にもっていくのが理想なのです。

ああ、そうですね。呼吸で運動をリードする、というのは凄く分かります。
バランスが大切なんですね。


事前にスンヤカ(残気を吐ききること)が大切なんですが、あまりきちんと守られていないようです。

はい、どうしても『吸い』から入ってしまうことが多いです。

そして新たに息を吸ってゆっくりと吐きながら体位を形成していきます。
形を保つ間は、肺に残った小量の空気だけで小さく呼吸します。
更に、最後に少し強く吐き切って、形を深めるということも大切なテクニックです。

体の前面を膨らませる、つまり反るアーサナでは吸気で形成し呼気で戻します。
過度に反る場合は、前面が膨らむ限度を越えるので逆に呼気を用いなければなりません。
また特殊なアーサナでは例外的に、大きく吸って止めた状態で形成し、苦しくなったら吐いて戻します。
※例:<バッタのポーズ(シャラバ・アーサナ)>

なるほど…。

鼻から吐く場合は、体幹部(お腹や胸)の運動や変形がイコール鼻からの呼気となる感覚が見つかりやすいのです。
吐きをあまり意識し過ぎないで、やってみられるといいかもしれませんね。

はい、やっています。

鼻からの呼吸をやっているとのどが開いてちょうど空洞のような感覚があるのです。
前よりはましになりました。
引き続き練習してみます。


また、鼻は左右2本の線状に安定した流れで息が通るということが重要なようです。
口は形が変形自在なため、微細なコントロールがしにくいのです。
針に糸を通す時、口から吐いてだとやりにくいですよね。全身の大きな動きに見えてもかなり繊細なコントロールをおこなうアーサナの場合も同じことなんでしょう。

なるほど。面白い例えですね。本当にそうです。


Q3:足の親指をもってバランスをとるときにどうしても手が滑って上手く持てません。

片足で立って、足を持ち開脚にもっていくものです。
反対に足の指に力をいれてひっぱるとどうにかキープはできるのですが、バランスはとれるものの気持ちは滑らせないように、と余所にいってしまいます。

A:ムドラー(手印)が重視されるように、関節の集合体としての手指の使い方は、アーサナの重要な技術の一部なのでしょう。
アーサナ・コメンタリーハ<木立のポーズ>で、おっしゃっている<鷹のポーズ>を紹介しています。
そこでも持ち方のことを解説していますので参照して下さい。

<弓引きのポーズ>という、両脚を伸ばして座り、両手でそれぞれ同側の足の第1指を持って、片足ずつ耳に引き寄せるアーサナがあります。
それを丁寧におこなうことが、とても役立つと思います。
上肢で引き寄せ、下肢は受け身で引っ張られるという感覚でおこないがちですが、下肢の働きにも意識を向けると、上肢と下肢の連携が見つかってきます。

なるほど・・・。

結論としては、手指で足をうまく持つためには、全身の連携や統合が決め手になると思います。
そうした中で、不思議パワーでも体育会的なパワーでもない、効率のいい力がきちんと働いてくれる、と言っていいのかな。



Q4:木立のポーズ…バランスがなかなか出来ません。
外反母趾の私にはバランスをとるのが難しいのは、当然な事なのでしょうか?

A:外反母趾は確かに不利ですが、大丈夫です。
ポーズに入る前というより立つ前の準備的なことが重要となります。
足指を引っ張ったり開いたりする準備体操は、末端の運動能力を引き出すだけではなく、足の内側の感覚を目覚めさせ磨くためでもあります。

教室では、五指球で床をつかむように立って下さいと言われますが出来ません。
日常の立ち姿勢のなかで、ときどき足裏の感覚に意識を向けてみましょう。気持ちのいい軽くて柔らかい感覚が感じられれば結構です。
そんな、床から足が生えているような楽な感じで十分で、床はつかまなくていいんです。

何か良い方法・コツをつかめめばバランス取れるようになるものでしょうか?

両脚の内側をきちんとそろえて立つ<山のポーズ>で、しばらく瞑目してみてください。
細かく体が揺れて、両足の重心があちこち移動し続けるのが感じられるでしょう。
そのうちに、1〜2秒間か静止している感じがときどき見つかってきます。時間的にはほんの一瞬ですが、質的には静止なのです。その感じをしっかり覚えていってください。

片足で立つ最初の練習は、静止せずに逆に動きを用いてバランスをとることです。
目は開いたままでいいです。片足で立ち、逆足も両腕も頭も胴体も大きく自由に動かして体が勝手にバランスをとってくれるのを見つけましょう。

木立のポーズ自体に入る時は、<山のポーズ>をとって体の向きを確認し、いわば座標軸をきちんと決めてから入りましょう。
片足で立っても、もとの両脚の接線がバランスの軸になると思ってください。両足から片足に変わる時のギャップを解消することで、入り方が楽になります。

自分の中の集中と良く聞きますが
片足で立たなきゃとか、バランスが苦手だとかいう意識がなくなって、その姿勢を自分がコントロールし味わっているのだという意識が持てる状態。
集中というのは視線や呼吸を使っての方法や意識面での全的な取り組み方でもありますが、そんな状態のことをもあらわします。そこに入ることをめざしましょう。


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