
★還暦
3月のお彼岸ごろ、息子たちと沖縄に行ってきました。長男は残念ながら仕事があって不参加で、次男、三男、四男と。全員、沖縄は初めてで、ガイド誌を調べつつ、「美ら海水族館」や「首里城」など本島の所々をレンタカーで巡り沖縄を満喫してきました。
先月アップしたアーサナ・コメンタリーの<亀のポーズ>のページを見てくださいましたか。泊まったホテルのすぐ下が海で、かねてからの念願だった「浜辺で亀になること」がとうとう実現できました!そんな変なおっかさんと30歳前後の独身の息子たちですから、親子といっても友達感覚というか一種の共同体意識なわけです。私はつい母親意識で彼らを管轄しようとしてしまうのですが、もうすでに立場が逆転していて私のほうが面倒をみられる立場で、もっと彼らに甘えていいんだと次第に気付かされました。「おい、のり子」なんて私のことを呼ぶんですよ、どっちが子供だか…。ホテルは4人同室で合宿みたいでしたが、夜、トランプなどをしながら、彼らは子供の頃のことを口々に話し始めるのです。私の方は思い出そうとしても記憶がぼやけたり入れ混じったりしていて、ただ彼らの幼い頃の姿だけがとてもリアルに思い起こされます。それが今はこんなひげ面になっているなんて、なんだか不思議なことです。彼らが子供の頃には家族で出かけることなど全くなかったことを思うと、今回はとても新鮮で貴重な家族旅行でした。
いま、母がまとめ直した父の日記の抜粋を順次借りて読んでいますが、沖縄から帰ってすぐ、息子たちが小さい頃の分を読みました。当時、うちの家計がたいへんで父にしばしば無心をしたことがあり、私の生活を案じる言葉が何度も出てきます。こんなに心配してくれていたんだと思うと同時に、沖縄で息子たちが言っていたことと重ね合わせて、当時の貧乏暮らしの侘しさの中にあった肌合いの暖かさをまたまた思い起こしました。
四男が3歳の頃に私はヨーガに出会い、その後は息子たちの成長や生活の変化と私のヨーガ実践の過程とが並行します。生活の苦しさから逃げようとしてヨーガにのめり込んでいったのだと今になって思いますが、ヨーガのおかげで次第に自分が身体の面だけでなく心の面でも解きほぐされていったことを自覚します。そしていつしか25年も経ち、息子たちは結婚当初の夫の歳をとうに過ぎました。
私は今月で60歳。還暦という名称は文字通り大きな区切りを表しますが、「華」という字が十が6つと一でできているので華甲ともいわれるそうです。「ひと華終わってもうひと華。」色気や功名心めいた謂いではなく、ヨーガで蓮の花に託されるような内面的な意味でひとりごちたい言葉です。夫が亡くなってちょうど3年。もしも迎えに来るとしたら3年以内で、それを過ぎたら後家さんは長生きできる、という話を母から聞きました。猫のニャンが私の代りについて行ってくれたように思っています。息子たちに支えられ、しっかり生きていけるという自信がようやくできてきた気がします。
昨秋から放送大学でフランス語の科目を取ったことをきっかけに、2月からフランス語の学校に通い始めました。なにせ40年のブランクがあるので、宿題と予習に追われながら授業に臨んでいます。放送大学の勉強、水泳やピアノや太極拳などの趣味、そして家事、もちろんサークルの指導とでスケジュールは目一杯…と思っていたところ、突然、中心感覚研究会から4月から2クラス持ってくれという依頼が来ました。辻堂クラスを隔週にして、神楽坂クラスを廃止してなんとか日程の都合がつくということで引き受けました。自分のサークル以外のクラス、以前所属していた組織のクラスを久しぶりに担当することになったわけですが、懐かしい方々に会えたし、6年間ひとりでやってきたことがちゃんと自分の力になっていると確かめられた気がしてうれしかったです。サークルと両立させて楽にこなしていけそうです。
ただ、時間の使い方を工夫しなければなりません。映画がとても好きで、週に1回は見ないではおれません。せっかくシニア料金になったのですからなおさらです。音楽も聴きたいし、小説も読みたいし、テレビでスポーツ観戦もしたいし…。また、2ヶ月に1度は母のところへ帰ってやらねばなりません。「森の生活」の回には林住期と書きましたが、学業期・家住期もいっしょくたに抱え込んだようなもので、遊行期だけを先送りにしてしばらくがんばってみることにいたします。
| ひとりごと1「はじめてのHP」 | ひとりごと2「事始めの当たり年」 | ひとりごと3「ゆっくり行こう」 |
| ひとりごと4「孤島に舟がやってきた!」 | ひとりごと5「立つこと」 | ひとりごと6「修習と離欲」 |
| ひとりごと7「一人事」 | ひとりごと8「いいわけ?」 | ひとりごと9「その後」 |
| ひとりごと10「ご報告に代えて」 | ひとりごと11「シャボン玉」 | ひとりごと12「ニャンのこと」 |
| ひとりごと13「森の生活」 | ひとりごと14「森の生活…続き」 | ひとりごと15「父の遺文」 |
| ひとりごと16「母のこと」 |
| ミーナークシー(ヨーガあざな) | |
| 会員のKさんが、インド旅行のお土産に買ってきてくれたミーナークシー女神像です。 左肩にオウムをとまらせて、私の部屋のシヴァ神のレリーフの前で微笑んでいます。 |
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