その3 '02 9月
★ゆっくり行こう
このページに、「月に一度の内容更新が半月くらい遅れ気味になっちゃいます。ごめんなさい。」と書いたのは7月でした。そしてもう秋分の日。いつの間にか2ヶ月経っちやいましたね。今回の「捻じりのポーズ」は前の2回以上に手こずって、時間がかかってしまいました。また、ごめんなさい。今後は、一つのアーサナについてもっとすっきりシンプルにまとめるようにします。
8月初めの単位試験が終わって、大学院の最初の研究レポートに取り組みました。文献検索サイトで検索して、毎日のように図書館巡りをして文献資料をコピーし、インターネット古書店から文献図書を購入したりと、いわば研究の準備作業に専念した次第ですが、レポートの中身もそうした段階にとどまりました。
「心の死滅」と定義されるヨーガと、自らの生の糧としたいヨーガとが、自己流の思い込みではなく、すんなりとストレートにつながるように、理解を深めていきたいということ。私にはそれが一番の眼目なんですが、数々の論文文献をひもといても一向に道はひらけてきません。研究方針を確立するどころか、思い悩んだだけで終わった夏でした。
9月、虫の音が染み渡る季節にはいって、いつしか気持ちが少し変化してきて、しばし文献なるものから離れて、実際に「ヨーガを生きた」人の姿に目を向けたくなりました。ロマン・ロランや田中燗玉によるラーマクリシュナやヴィヴェーカーナンダの伝記、そして彼ら自身の言葉の数々、そのほか、オーロビンドやラーマナ・マハーリシ、同じ意味で仏陀、そしてもちろんクリシュナムルティ…。彼らとじっくりと付き合うなかできっと私の求めるものが見つかってくるように感じます。
そんな折に、会員のNさんが辻信一さんの『スロー・イズ・ビューティフル』という本を貸してくれました。ぜひご自分で読んでいただきたいので、内容はご紹介しませんが、生き急ぎ、効率を求め、無駄を排除し、がんばることを奨励する世の中で、私達が見失ってきた大切なものを、あえて平凡で陳腐なことばの、よリ広い器で掬いとりたいということで、辻さんは「スロー」と言うそうです。そういえぱ、ヨーガは、ゆっくりスローに生きる智慧の元祖ではありませんか!
丸い大きな広場の向こう側が目的地だとして、広場の真ん中を横ぎって真っ直ぐに行くのが早道だと知っていても、回リの壁の手触りを楽しみながら、ゆっくりと辿ってまぁるく進もうと思います。
ミーナークシー(ヨーガあざな)
